日本には「絶景」と呼ばれる場所が数多く存在する。 しかし、InstagramやTikTokなどで流行っている有名な場所ほど、現地に行くと残念スポットだったり微妙な場所が多かった。
一方で、知名度は高くなくても時間帯や行き方が合ったとき、強く印象に残る場所も多くある。 本記事では、観光地としての話題性ではなく、実際に訪れて価値があった日本の絶景スポットを紹介する。
四国カルスト(高知・愛媛)

四国カルストは、標高の高い稜線に草原が広がるエリアで、視界の抜けが非常に良い。 滞在した場所よりも、現地へ向かう道中や走行中の体験そのものが記憶に残る場所だった。
特にオープンカーで走ると、風や空気の変化を含めて景色を体感できる。道をそれると急に道幅が狭くなったり、走行車両が少ない場所では落石があったりする(実際に落石に車をぶつけてしまった…)。行くのであれば、大型車よりコンパクトで車高の高い車が扱いやすいと感じた。道中を一番よく楽しめるのはロードスターのようなオープンカーである。 レンタカーが使えるなら、選択肢として強くおすすめしたい。
砥峰高原(兵庫)

砥峰高原は、なだらかな高原にススキが広がる場所で、昼と夜で印象が大きく変わる。 日中は開放的な景色が楽しめ、夜は星空目当ての訪問も可能だ。
日中は駐車場は有料(500円、領収書あり)だが、夜間は無料開放されているため、星景撮影を目的とした訪問もしやすい。実際に望遠鏡を持ってきている人も多い。
ただし、駐車場につながる道は3ルートあり、駐車場西の南に延びている大河内高原ラインはとても道幅が狭く(狭いところは2m無いくらい)、道路脇は草木が生い茂っているので車に傷をつけたくない方はおすすめしない。
長谷ダムから続く、一宮生野線の利用を強くおすすめする。
どの道もすれ違う際、余裕があまりない部分もあり、またブラインドコーナーも多いため、暗い時間帯だけでなく、日中も慎重な運転が必要になる。
竹田城跡からの帰りに立ち寄れる距離感も魅力で、組み合わせて訪れる価値がある。
室堂(立山黒部アルペンルート)

室堂は、日本でも数少ない高山帯を気軽に体験できる場所だ。 朝の時間帯は人が少なく、静かな雰囲気の中で景色を楽しめる。
朝一番の便に乗れるのが最適であるが、紅葉や積雪のハイシーズンは乗れない可能性が高い。また、予約の枚数も少ないようで朝早くに行くことをおすすめする。ハイシーズンではないが9月頃であれば、朝5時頃までに並んでいれば確実に朝市の便に乗れる。
石畳など舗装されたエリアから外れなければ、重装備でなくても問題ない。 防寒具は必要だが、想像よりも気軽に訪れられる印象だった。
大山(鳥取)

大山は、昼間の参拝体験に価値がある場所だ。 特に大神山神社の参道は、山の気配を感じられる静かな空間が続く。
夜景目的での訪問はあまりおすすめできない。夜景であれば、函館や神戸の六甲山をおすすめする。日中に1時間程度歩くことでこの場所の良さが分かる。
千里浜なぎさドライブウェイ(石川)

千里浜なぎさドライブウェイは、砂浜を車で走れる珍しい場所だ。 景色そのものより、走行体験が強く印象に残る。
オープンカーで走ると、波の音や潮風を直接感じられる。 短時間でも満足度が高く、ドライブ目的で立ち寄る価値がある。
番外:父母ヶ浜について

父母ヶ浜は、ウユニ塩湖のような写真が撮れると有名だが、現地はごく普通の遠浅の砂浜だ。 実際は、砂浜に残った水たまりを利用した撮影しているだけで、それ以上の体験はあまり期待できない。
時間に余裕があるなら、近隣でうどんを食べるか、金刀比羅宮へ向かう方が満足度は高い。
絶景の価値は、知名度よりも「行き方」と「時間帯」で大きく変わる。 本記事が、次の旅の判断材料になれば幸いだ。


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